ピルと手術の関係について★ピル休薬の必要性の話
こんにちは♪
THECLINIC名古屋院看護師亀内です(*´ω`*)♥
梅雨も終わり掛けでしょうか、ジメジメとした蒸し暑さが徐々に薄れてきましたね。
今日から7月も後半戦!!
夏本番に向けて気合い入れますよーッ(^^)/
今回は、手術とお薬についてお話ししたいと思います。
よく外科の手術で手術〇〇週間前より「(〇〇薬の名前)」は中止してください。
と言われることがありますが、理由は様々。
当院での手術は外科の開腹手術のように大がかりなものではありませんが、
脂肪吸引やアンチエイジング、豊胸などの手術については
今現在内服されていますお薬を中止して頂く必要性がございます。※主治医の判断になります。
内服している理由や、内服の必要性(血圧の薬や甲状腺の薬等)はによっては中止不要の可能性もありますので
お薬手帳をご持参頂く事をオススメしています!!
そこで、一番多い中止薬【ピル】について説明いたしますね♥
ピルとは?
経口避妊薬である低用量ピルは、主に排卵を抑制することにより最も確実に安全に『避妊』することができるお薬です。
また低用量ピルの効用は避妊だけでなく
・月経不順
・過多月経(月経量が多い)
・月経痛(生理痛)
・月経前緊張症(PMS)の緩和
・にきびや肌荒れの改善
・多毛の改善
といった効用を期待することができ、さらに長期間服用することにより子宮体がん、卵巣がん、良性の乳房疾患などの病気を減少させる効果もあります。
ピルを服用することにより不妊になることはなく、また成分が体内に蓄積することもありません。
さらに1960年頃に誕生したピルに比べホルモン量が少なく太ったりすることもありません。
ただし全く副作用がないわけではなく、服用初期には吐き気、頭痛、乳房がはるといった副作用を認める人もいます。
また、女性ホルモンの働きにより、血が固まりやすく血栓症が起こることもあります。
・・・・血栓症?(血栓症って何?)
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血栓症とは??
血管内に血栓がつくられ、血流が閉塞してしまう状態です。
下肢に血栓が出来てしまうとその血栓がそのまま血液中を肺の方へ移動してしまった場合、
肺で血栓が詰まり症状の程度によっては死に至ります。
怖!!!!
※ピルを内服している人はしていない人に比べ3~6倍血栓症ができやすいというデータも出ています!!!!
★良く聞くピルの名前★
・アンジュ
・オーソ777
・オーソM
・シンフェーズT
・ルナベル
・トリキュラー
・ヤーズ
・ファボワール
・マーベロン21
・ラベルフィーユ21 等
ピルを内服されている方が血栓症になりやすいのは分かったけれど、
手術と関係あるの???
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関係あります!!!
脂肪吸引等の手術をすると手術後脂肪を採った部位の空洞に身体の成分(血液やリンパ液)が溜まります。浮腫みといいます。
この浮腫み!!
この浮腫みの成分はどこからくるのでしょうか??
浸透圧によって血管の中から引っ張られてくるんです。
ということは
血管の中の水分が減って、血管の中がドロドロ血に!!!
元々血栓ができやすいピル内服者さんはこのドロドロ血によって更に血栓ができやすい状態(ハイリスク!)
となります。血が固まりやすいのにこんなドロドロになっていたら詰まるのも時間の問題ですね・・・
なので手術前にピルの休薬をお願いしていたんですね
(なるほど~)
このほかにも糖尿病治療薬や、血液サラサラのお薬、あとは骨粗しょう症のお薬等、休薬が必要なお薬はまだまだあります。
実際にカウンセリングの際に休薬の必要があるのかないのかしっかりと医師とお話しする時間がございますのでご安心くださいませ。
安全第一でやらせていただいておりますので、どうぞご安心くださいませ
それでは皆様とお会いできる日をお待ち申し上げております♥♥